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フラッシュバックの終わりはいつも唐突だ。
しかし現実感が戻ってきても、クーはどうすることも出来なかった。
川 ; -;)「う……うう……」
地面にうずくまったまま顔を両手の中に埋める。
身がよじれ心が千切れるほどの絶望感。
川 ; -;)(ダメだよ……ダメだよ。生きられない……)
唐突に産み落としておきながら、自分をあざ笑うばかりの世界。
例えば朝会社へ行くサラリーマンとかOLとかは、きっと地面がまっすぐで、
まっすぐに歩けて、仕事が終わったら家に帰れる。
だけどクーはダメだった。
地面がいつだって歪んでいるのだ。
頭の中に染み付いた絶望と諦めが、どうしても足を前に進めてくれない。
何をやってもどうせ無駄だ。
何をやってもどうせ上手く行かない。
自分自身を見限り、すぐ自暴自棄になるクセが変えられない。
川 ; -;)(どうすればいいんだよ……!?
わ、わたしなんかが生まれてきて良かったことって何かあるのか?
もう、もうこんなこと耐えられない……)
ゲームはクリアした。
でもこの先自由になって、それでどうする?
どうせ生きている限り、この最低の自分自身という牢獄からは絶対に
逃げられない。
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