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クーはベルトに挟んでおいた銃を抜いた。

眼を閉じて銃口をこめかみに押し付ける。


川 ; -;)「ぐっ……!!」


瞼を閉じて溢れ出す涙を遮断し、息を大きく吸い込む。

それから呼吸を止めた。

死の恐怖を目前にして心臓が割れそうなくらい早く打っている。

体の中全部が心臓になってしまったかのような激しい鼓動で、耳鳴りが

激しくなった。


川  - )「……」


すでに夜は明け、彼方で日が昇りつつある。

鋭い朝日が瞼越しに瞳を焼いた。

それがふっと和らぐ。


(*゚-゚)

川 ゚ -゚)「!?」


目の前にあの子がいて、陽光を遮っていた。

やるせない感情が込められた眼でクーを見下ろしている。


川 ; -;)(またフラッシュバックか、クソ!!)

(*゚-゚)「わたしの腕はくっつかないそうです。

    お医者さんが言うには、もう二度と使いものにならないって」

川  - )(このセリフ……そうだ、彼女が刑務所に面会に来た時の……)

(*゚-゚)「あなたは最低以下の人間です。

    麻薬をバラまき、人を陥れ、何の関係もなかったわたしを巻き添えにした」

川 ; -;)「……」


淡々とした冷たい口調だ。

まだ高校生になったばかりだと言うのに、まるで機械のような態度だった。

すでに人生の底が見えてしまった老人のような態度。


(*゚-゚)「わたしはあなたを一生許せない。

    あなたを殺したいほど憎んでる」

川 ; -;)「もういいだろ!! わたしだって苦しんだんだ!

      死ぬほど後悔して毎晩あんたに復讐される夢を見たんだ!!」

(*゚-゚)「わたしにもし救済があるなら、それは少なくともあなたの死じゃない」

川 ; -;)「……」

(*゚-゚)「わたしにとって救いとは、あなたが生涯良心の呵責を感じ、

     のた打ち回って後悔し続けることです。

     苦しんで下さい。死ぬまでずっと。

     あなたが死ぬことはわたしが許しません。

     自殺なんかしたら、その時は本当の本当にあなたを許さない!!」

川 ; -;)

(*゚-゚)「死んだら許しませんから」


彼女は片腕と義手を使い、不器用に車椅子を操って面会室を出て行った。

後にはクーが残された。

自分の頭に銃口を押し付けた彼女だけが。


川 ゚ -゚)「……」


銃を持つ手が震えている。


川  - )「……!!」


どうしても引き金を引けなかった。

クーは銃を地面に置き、声を上げて泣いた。


川 ; -;)「う……うわあああああああ!」

 

 

 

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