[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
クーはベルトに挟んでおいた銃を抜いた。
眼を閉じて銃口をこめかみに押し付ける。
川 ; -;)「ぐっ……!!」
瞼を閉じて溢れ出す涙を遮断し、息を大きく吸い込む。
それから呼吸を止めた。
死の恐怖を目前にして心臓が割れそうなくらい早く打っている。
体の中全部が心臓になってしまったかのような激しい鼓動で、耳鳴りが
激しくなった。
川 - )「……」
すでに夜は明け、彼方で日が昇りつつある。
鋭い朝日が瞼越しに瞳を焼いた。
それがふっと和らぐ。
(*゚-゚)
川 ゚ -゚)「!?」
目の前にあの子がいて、陽光を遮っていた。
やるせない感情が込められた眼でクーを見下ろしている。
川 ; -;)(またフラッシュバックか、クソ!!)
(*゚-゚)「わたしの腕はくっつかないそうです。
お医者さんが言うには、もう二度と使いものにならないって」
川 - )(このセリフ……そうだ、彼女が刑務所に面会に来た時の……)
(*゚-゚)「あなたは最低以下の人間です。
麻薬をバラまき、人を陥れ、何の関係もなかったわたしを巻き添えにした」
川 ; -;)「……」
淡々とした冷たい口調だ。
まだ高校生になったばかりだと言うのに、まるで機械のような態度だった。
すでに人生の底が見えてしまった老人のような態度。
(*゚-゚)「わたしはあなたを一生許せない。
あなたを殺したいほど憎んでる」
川 ; -;)「もういいだろ!! わたしだって苦しんだんだ!
死ぬほど後悔して毎晩あんたに復讐される夢を見たんだ!!」
(*゚-゚)「わたしにもし救済があるなら、それは少なくともあなたの死じゃない」
川 ; -;)「……」
(*゚-゚)「わたしにとって救いとは、あなたが生涯良心の呵責を感じ、
のた打ち回って後悔し続けることです。
苦しんで下さい。死ぬまでずっと。
あなたが死ぬことはわたしが許しません。
自殺なんかしたら、その時は本当の本当にあなたを許さない!!」
川 ; -;)
(*゚-゚)「死んだら許しませんから」
彼女は片腕と義手を使い、不器用に車椅子を操って面会室を出て行った。
後にはクーが残された。
自分の頭に銃口を押し付けた彼女だけが。
川 ゚ -゚)「……」
銃を持つ手が震えている。
川 - )「……!!」
どうしても引き金を引けなかった。
クーは銃を地面に置き、声を上げて泣いた。
川 ; -;)「う……うわあああああああ!」