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('A`)「免許持ってんのか、お前?」
川;゚ -゚)「ええと、ずっと前に失効してるんだけど……」
('A`;)「不安だな」
残った二人が追ってくる。
銃弾が地面の砂利に当たって火花が跳ねた。
川;゚ -゚)「クソッ、いい加減諦めろよ!」
ホームレスを引きずりながら途方もなく長い距離を走り、時折振り返って
撃ち返しながら、ようやく乗用車に辿り着いた。
銃弾から身を隠すように車の反対側に回り込んでドアを開ける。
ホームレスを後部座席に放り込んでから自分も運転席に上がり、ドアを
閉めようとすると、彼が隣のワゴンを指差した。
('A`)「待った、あっちのタイヤを潰しとけ」
川 ゚ -゚)「あ、そっか」
銃口をワゴンのタイヤに向け、引き金を引く。
チューブに穴が空いて空気が抜けた。
これで追って来れないだろう。
乗用車は駐車場を飛び出し、道路に入った。
走って追って来た男二人は執拗に撃ってきたが、やがてそれも遠退いて消える。
ようやく一息ついてからクーは聞いた。
川 ゚ -゚)「傷は?」
('A`;)「最悪だよ、クソッ! 痛えなんてもんじゃねえ」
苦しげに息を漏らしながらホームレスは罵った。
('A`)「それより追って来ねえか、あいつら? 新手は?」
川 ゚ -゚)「大丈夫」
('A`)「ならいい。ちょっと止めてくれ」
川 ゚ -゚)「え?」
クーが車を路肩に寄せて止めると、ホームレスはボストンバッグを
彼女の方へやった。
川 ゚ -゚)「これは?」
('A`)「連中のもんだよ。中に服が入ってるみたいだから、着替えな」
川 ゚ -゚)「何で?」
('A`)「お前の体に何がついてるかわかんねえだろ、発信機とか。
靴も下着も全部捨てるんだ。あの銃もだぞ」
川;゚ -゚)「わ……わかった。じゃ、出てってよ」
('A`#)「おい、お前が外で着替えろよ! 俺は撃たれんだぞ!」
車を降り服を脱ぎ捨て、バッグの中に入っていた服を取り出した。
動きやすい軍服のようなものとブーツで、どちらも彼女の体にはやや大きすぎる。
川 ゚ -゚)「それでこれからどうするんだ?」
車に戻って再び出しながら彼に聞いた。
('A`)「とにかくここから離れ……」
バックミラーに強烈なハイビームのライトが反射した。
激しいエンジン音を上げながら、一台の車が闇の中から飛び出してくる。
駐車場に置いてあったのとは違うワゴン車だ。
いきなり二人の乗る乗用車に追突してきた。
バックライトが砕け散り、車体のフレームが軋みを上げて歪む。
衝撃に体が跳ね上がった。
川;゚ -゚)「うわっ?!」
('A`;)「やべえ、新手だ!」
速度を上げてこちらと並走する形になると、ワゴンのドアが開き、マシンガンを
構えた男が姿を現す。
弾丸が雨のように降り注いだ。
身を伏せて何とかやり過ごす。
('A`#)「ったく、しつけえ野郎どもだ」
傷の痛みをこらえ、体を起こしたホームレスが窓を開けてマシンガンを突き出す。
弾丸のやりとりをしながら、時折お互いに車体をぶつけつつ、二台の車は
走り続ける。
川 ゚ -゚)「どうする?!」
('A`;)「どうってお前……とにかく人目のあるところまで逃げ切るんだ。
あいつらもさすがに公衆の目前でこんな無茶は続けられねえよ」
川;゚ -゚)「それってどのくらいだよ?!」