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川 ; -;)
両手の中に硬い地面の感触があった。
フラッシュバックから立ち直りようやく現実感が戻ってきたというのに、クーは
悲しみと痛みに押し潰されていた。
精神が砕け散ってしまいそうな後悔に苛まれながら。
いっそ永遠にフラッシュバックの中に閉じ込められていれば……
川 ; -;)「わたし……わたし、殺したんだ。自分の子供、赤ちゃんを……」
('A`)
川 ; -;)「たまたまドラッグの手持ちがない日で、そんな時に限って頭が
メチャクチャになってて……
ど、どうしても欲しくって何にも考えられなくって、頭が割れそうで、
それで、わ、わたし……
子供の泣き声で頭痛がどんどんひどくなって……」
('A`)「おい」
川 ; -;)「殺したんだ、クッションを顔に押し付けて。
い、今、わたし、子供の視点で自分が何をしたか見た。
わたしは……わ、わたしは……何で、何であんなこと……何で……」
('A`)「……」
川 ; -;)「だ、ダメだよ。やっぱりダメなんだ。
わたしは……や、やっぱりここから出ても生きて行けない。
わたしが死ねば良かったのに……あの子じゃなくて……」
('A`)「父親は? えーと、あんたの旦那」
川 ; -;)「わ、わたしが妊娠したらいなくなった。
あの耳鳴り……あの耳鳴りは、あの子の泣き声だったんだ……」
うずくまって子供のように泣きじゃくるクーに、ホームレスは静かに語りかけた。
('A`)「お前は生き残ろうとしたじゃねえか」
川 ; -;)「……」
('A`)「やって行けるさ、これで懲役はチャラなんだろ?」
川#; -;)「簡単に言うな!! これはあんたの問題じゃないんだから!!」
彼は溜息をついて頭に手をやった。
手を焼かせる子供を相手するみたいに。
('A`)「姉ちゃん、お前は死ぬほど後悔したんだろ?
のた打ち回ってもう二度とあんなことしないって誓ったんだろ?」
川 ; -;)
('A`)「あのな、後悔してるってことはあんたの良心が死んでねえってことなんだぜ。
あんたの一番いい部分はまだ生きてるんだよ。
それはつまり、あんたが生きてるってことの証明なんだ。わかるか?」
川 ; -;)「わ、わたしは……」
('A`)「生きてるってことは息して飯食ってクソしてるだけじゃねえんだよ。
少なくともあんたのハートは死んでねえ。俺が保障する」
川 ; -;)
('A`)「さあ、立てよ。迎えが来たぜ」
車が二人の前に滑り込んできた。
スーツ姿の女性が顔を出す。
ξ ゚⊿゚)ξ「ドクオさん。そっちは?」
('A`)「ゲームの参加者だ。色々訳があってな」
ξ ゚⊿゚)ξ「余計なこと喋ってないでしょうね?」
('A`)「もちろん。ツンよ、ふもとまで連れてってくれねえか?」
ξ ゚⊿゚)ξ「いいですけど……」
ツンと呼ばれた女性が降りて来て、クーを車に乗せた。
放心状態のクーは言われるがままに従った。
('A`)「見ろよ、夜明けだぜ」
川 ゚ -゚)
顔を上げると、今日一番の陽光が目を刺した。