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川;゚ -゚)(畜生、開かない!!)
蹴ろうが叩こうがドアはビクともしない。
女はもうすぐ後ろにいる。
ドアを諦めたクーは踵を返し、左手に見える喫煙コーナーへ走った。
川;゚ -゚)「このっ! 来るな!」
灰皿兼ゴミ箱を投げつけるが、女は怯む様子を見せない。
施設と外部の森を隔てるフェンス間際でクーに飛びかかって来た。
(゚q 。川「う゛あ゛」
川;゚ -゚)「ひっ」
抱き付かれまいと女の二の腕のあたりを掴んで留める。
揉み合ううちに体の位置が入れ替わり、女がフェンスを背負う形になった。
川;゚ -゚)「えぇいっ」
ありったけの力を込めて相手の体をフェンスへ突き飛ばす。
よろめいた女がフェンスに触れた瞬間、電光が弾けた。
(゚q 。川「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
川 ゚ -゚)「!?」
火花を散りばめた女の体は激しくのた打ち、身悶えする。
まるで陸に上げられた魚だ。
感電の舞踊が終わるとスパークは止み、女は黒コゲになって動かなくなった。
髪の毛が焼ける不快なニオイが立ち込める。
川;゚ -゚)(電気が流れてたのか……)
最初にテレビに表示されていた『フェンスには近づかない方がいい』というのは
こういう意味か。
向こうには暗い森に覆われた丘が続いているが、これじゃとても逃げ出せそうに
ない。
川 ゚~゚)「……うっ」
突然異臭と恐怖、混乱、その他色んな感情がごちゃごちゃになって頭の中を
渦巻いた。
目まいがして吐き気に襲われ、クーは地面に膝をついた。
川;゚ o゚)「オ゛エェッ」
前かがみになって地面に胃液を戻す。
激しく咳き込んで口元を拭うと、涙も出てきた。
川 ; -;)(もう嫌だ……一体何がどうなってるんだ?
どこのどいつか知らないけど、何故私をこんな目に会わせる?)
気分がマシになって立ち上がれるようになるまで少しかかった。
今はごちゃごちゃ考えるのを止めて、とにかく一刻も早くゴールを目指そう。
屋内プールの入り口は他にないだろうか?
すぐそばにトイレがある。
クーは昔見た映画、『ダイハード』を思い出した。
川 ゚ -゚)(エアダクトが中に繋がってるかも……)
消毒槽を越えてトイレに入る。中は真っ暗だ。
そこで喫煙所に戻ってゴミ箱の中や自販機の下を探すと、運良く錆びた
ジッポが見つかった。
ガスはあまりないが何とか点火しそうだ。
トイレに取って返し、天井を調べるとダクトの入り口があった。
川 ゚ -゚)(蓋は固定されてないな。これなら入れそうだ)
身をよじって狭いダクト内に進入すると、クーは這って奥へと進んだ。
*ライター入手
ダクトを通ってもう一つのトイレへ→10へ