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ライターの明かりを頼りに風が吹いてくる方を目指し、クーはダクトの
中を進んだ。
長いこと掃除されていないらしくすぐに体が真っ黒になったが、気にしては
いられない。
川 ゚ -゚)(もう随分進んだ筈だぞ。出口らしきものは見当たらないな)
不安になって引き返そうかと思い始めた時、前方に光が見えた。
床の金網の合間から途切れ途切れの電灯が差し込んでいる。
川;゚ -゚)(うわっ、ひどいニオイだな)
この悪臭は間違いなくトイレだ。
金網を覗き込んで様子を伺う。
女子トイレのようで人影はなく、切れかけた蛍光灯が瞬いていた。
金網は固定されていない。
クーは金網を外し、身をひるがえしてトイレに下りた。
川 ゚ -゚)「ん」
個室の一つ、洋式トイレのタンクに張り紙がしてあった。
『中を調べろ』
クーは陶器製のタンクの蓋を持ち上げた。
淀んだ汚水が満ちており、その底に何かがあった。
川;゚ -゚)(汚い……いや、今更か)
手を突っ込んでそれを引っ張り出す。
ビニール袋に包まれたオートマチック式拳銃が出てきた。
銃口に筒状のものがくっついている。銃声を消すパーツでサイレンサーと
いうやつだ。
川 ゚ -゚)(一緒に紙が入ってる。説明書か?)
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弾丸は三発(装填済み)
図の場所にある安全装置を解除して使う
今後弾丸の補給は一切無し
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川 ゚ -゚)(たった三発?)
色々いじくりまわしているうちにイジェクトボタンを見つけ、弾層を滑り落とす。
詰め込まれている弾丸は映画で見たのと違っていた。
川 ゚ -゚)(ん? 注射器みたいになってるぞ)
相手の体内に薬物を注入する仕掛けらしい。
モンスターを殺す毒と言うわけだ。
メモを引っ繰り返すと、裏側には何か地図らしきものが描かれている。
『ゴールへ到達するには二つの鍵が必要』
川 ゚ -゚)(鍵?)
ボイラー室と従業員用ロッカーに鍵のマークがある。
川 ゚ -゚)(この地図じゃちょっと小さくてわかりにくいな。
表に案内板がある筈だから、それと照らし合わせよう)
*銃入手。今後弾丸を使用したら必ずメモること
トイレを出る→11