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 もつれ合ううちにモンスターがクーにまたがる形になった。

両手で首を掴まれ、気道を塞がれる。


(゚q 。 )「う うう」

川;゚ -゚)「ぐっ……!」


 それぞれ別の方向を見ている目が、こっちを虚ろに見下ろしている。

半開きの口の中には金歯が二つばかり光っていた。

 当然のことだがこいつも元は人間だった筈だ。

家族があり、仕事があって、まっとうな社会生活を営んでいた筈なのに。

それが何故……こんな……


川;゚ -゚)(いや、そんなことで躊躇してる場合じゃない!)


体をずらして何とかベルトに挟んだバールを取り出す。

それを両手で持つと、クーは一息に相手の腕の肘に突き刺した。

ぐすり、という軟骨を砕く感触。


川#゚ -゚)「ふんぐぐぐ……!!」


そのままバールをねじって傷口を広げる。

バキンという音がして更に骨が折れ、モンスターの手から力が抜け落ちた。


(゚q 。 )「あ……」


すかさず体重を傾けてその場で相手ごと横転し、こちらが上になる。


川 ゚ -゚)「食らえ!!」


クーは相手の顔面にバールを突き刺した。

ぐしゃっ。


( q   )「……」


モンスターの両手が宙をさまよう。

自分が死んだことにすら気づいていないかのように。


川 ゚ -゚)「うっ……」


 再び吐き気に襲われ、手で口元を押さえる。

理性ではバールを回収しなければならないと思っていても、どうしても手が

動かない。

あれに触るくらいなら後で困った方がマシだとすら思える。


川;゚ -゚)(ダメだ、諦めよう)


クーはトイレを出た。

 


*バールを失った

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