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クーは暗がりで息を潜めた。
相手が灯りの下に姿を晒すのを待ち伏せする形だ。
川 ゚ -゚)「……」
この距離ならどれほどノーコンでも外しっこない。
クーはひたすら待った。
部屋をうろつく物音にさっきから警戒と疑惑がこもっている。
こちらを探しているのだ。
時折おかしな唸り声も聞こえた。とても人間のものとは思えない。
川;゚ -゚)(一体何がいるんだ……?)
その時、電灯が消えた。
いや、何かによって遮られたのだ。
上を向くと天井に何かが張り付き、こちらを伺っている。
(<●>q 。)
片目だけが異常に大きい奇形じみた生き物がいた。
シルエットこそ人型だが、昆虫と人間を合体させたような見た目をしている。
川;゚ o゚)「う、うわっ」
悲鳴をこちらの隙と見たか、怪物は天井からクーに向かって飛びかかってきた。
クーは飛び退いた、というかあまりの驚愕に尻餅をついてその場から後ろに
逃れた。
コンクリートの床に手の爪が突き刺さる。
(<●>q 。)「あー あああー」
川;゚ -゚)「クソッ!」
銃口を向けるがすぐにその姿は視界から外れた。
俊敏な動きで壁に跳ね、イモリのようにそこを伝って部屋のどこかへ消えて行く。
川;゚ -゚)(何だあれ! 人間じゃないぞ!?)
これまで見てきたモンスターはまだ「頭のおかしい人間」と言えなくもなかった。
だが今クーが目の当たりにしているのはまさに“モンスター”だ。
もっとも今はそんなこと気にしている場合じゃない。
川;゚ -゚)(畜生、畜生!! 何だってんだ)
部屋のどこかでガサゴソと這い回る音がする。
立ち上がったクーは壁を背にし、半ばパニックを起こしながら音源に銃を向けた。
川 ゚ -゚)「!!」
突然ヒュッと空気を切り裂く音がして、何かが顔に向かって飛んで来る。
いきなり横っ面を何かにぶん殴られた。
川 - )「があっ」
たまらず床に転がる。
痛みに鼓動が早まり、恐怖に全身の血が凍りついてゆく。
怪物は鞭のように放った尻尾を巻き上げると、再びクーの前に姿を現した。
(<●>q 。)「あー」
川;゚ -゚)「うっ……」
怪物が腕を振り上げる。
四本しかない指が広がり、鉤状の爪が露わになった。