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川 ゚ -゚)「あのさ……」
('A`)「知らない方が安全なんだ」
川 ゚ -゚)「?」
('A`)「だから何にも知る必要はねえよ」
川 ゚ -゚)「そんなの納得行かない」
('A`)「世の中納得行くことの方が少ないと思うぜ」
川#゚ -゚)「大体でいいんだ。教えてよ!」
ホームレスは立ち止まり、苛立たしげに頭を掻いた。
しょうがねえなって顔で話し始める。
('A`)「ある国がこの国に宣戦布告する準備を進めてる。戦争が始まるんだ」
川 ゚ -゚)「え? 日本で?」
('A`)「信じられねえだろうな。別にどっちでもいいけどよ。
だがとにかくそういうことだ。
しかしその国は正面からぶつかって戦えるほどの余力がない。
世界最貧国の一つだからな……だから新しい兵器を作った。
核開発を目くらましにして」
川 ゚ -゚)「それがあいつら……?」
('A`)「そうだ、“モンスター”だ」
川 ゚ -゚)「細菌兵器とか言うやつなの?」
('A`)「安心しろ、空気感染はしねえ。血管に直接注射しないと感染らないんだ。
で、日本にはその国と縁が深い宗教団体がある。
学会って名前になってるけどな。
そいつらが協力してるんだ。
戦後に政権取らせる条件と引き換えにな」
川;゚ -゚)「そ、そんなことまで喋っちゃっていいの!?」
('A`)「仮にお前が喋ったとしても誰が信じるんだよ、こんな話。
お前自身ロクに信じてねえんだろ? ええ?」
川 ゚ -゚)「そ、そうだけど……」
彼のいい加減な喋り方からして、すべて嘘のような気もする。
自分を煙に巻くために適当なことを言ってるんじゃないか?
どっちにしろクーには確認のしようもないが。
('A`)「その日が来たら、学会の息がかかった病院で一斉に細菌を患者に
注射する。
国中で大混乱が起こるだろう。
内部をメチャクチャにしておいてから攻め込む気なのさ」
川 ゚ -゚)「このゲームはその実験?」
('A`)「そうだ。モンスターにどの程度の対応力があるかを調べる、な。
あいつらは失踪人、密入国者、末期患者、死刑囚、その他身よりの
ない人間なんだ。 誰も探さない連中なんだよ。
それならある日いきなり消えても都合がいいだろ?」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「お前もそうだろ」
川 ゚ -゚)「うん。で、あんたはつまりそれを阻止する諜報員か何か?
ジェームズ・ボンドみたいな」
('A`)「そんなところだ。ボンドってのはちっと言い過ぎだがな」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「さ、もうこのくらいでいいだろ。急ごう」