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ドアの隙間は益々広がり、新たに伸びてきた手に喉を掴まれる。
こちらの喉を潰さんばかりの力が五指に籠り、息が詰まった。
川;゚ -゚)(弾を惜しんでる場合じゃない!)
喉を掴んでいる腕に銃口を押し当て、引き金を引く。
暗闇にどす黒く血が跳ねた。
相手の手に一瞬、限界を超えた力が籠ったかと思うと、その緊張は風船が
弾けるようにして消えた。
激しく痙攣しながら爪の間から血の泡が噴き出す。
どこかで悲鳴が聞こえた。
川 ゚ -゚)(今だ)
クーは身をよじって掴まれているシャツを引き千切った。
苦痛を堪えて頭を振り、髪が抜けるままに任せてその場を逃れる。
川;゚ -゚)「……ぐっ!」
シャツの一部や髪を掴んだ手が引っ込み、それと同時に他の手もドアの
隙間に消えた。
相手を引き込んだと勘違いしたのだろう。
クーはすぐさまドアの隣にあった自動販売機に飛び付いた。
全身の力を込めてそれを倒し、ドアを封鎖する。
川 ゚ -゚)(これで出て来れないだろう)
引っ張り込んだものが中身でないことに気付いたモンスターは、再び隙間から
手を伸ばした。
ドアを叩いたり体当たりする音が響く。
すぐにこの騒ぎに気付いた他のモンスターが集まってくるだろう。
クーは走ってその場を離れた。
*銃弾を一発失った
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