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川;゚ -゚)「助けて!!」
('A`)「おお!?」
先に屋内プールに出ていたホームレスが悲鳴に振り返る。
慌てて戻って来ると、彼女から腕を引っ剥がしにかかった。
('A`#)「チクショー、離せこの野郎!」
力を込めるが外れそうにない。
モンスターはいずれも外見や性別に関係なくすさまじい怪力の持ち主だ。
鋼鉄のような握力に早々に諦めたホームレスは、ポケットに手を突っ込んだ。
('A`;)「ちょっと待ってろ、どこに入れたっけな……」
川;゚ -゚)「早く! ドアが開いちゃうよ!」
('∀`)「あった、あった! これだ」
手の中の錆びた十徳ナイフを拡げ、ノコギリを取り出す。
それでクーに絡み付く腕の腱を切りにかかった。
手首にギザギザの刃を押し当てて素早く左右に動かすと、水鉄砲のような
血飛沫と共に腕からガクリと力が抜けてゆく。
川;゚ -゚)「ぐっ!」
最後に掴まれているクーのシャツと髪の一部を切ると、ようやく彼女は
自由になれた。
ホームレスはドアから離れ、その隣にある自動販売機に飛び付いた。
('A`)「どけ、姉ちゃん!」
クーがどいた瞬間に自販機を倒す。
ずしんという地響きがして、横倒しになった自販機がドアを塞いだ。
それでもドアの隙間はその気になれば人一人くらい通れそうだが、あいにく
モンスターたちは他の奴に場所を譲ったり並んだりということが出来ない為、
そこじから出て来れなかった。
押し合い圧し合いして詰まっている。
('A`)「おうおう、満員電車みてえだな」
川 ゚ -゚)「何を呑気な……でもありがとう」
('∀`)「いいって事よ。外に出たら奢れよな」