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クーはシャッターをくぐってやや離れた場所で覚悟を決めた。
両足を地面に据えて銃を両手で構える。
逃げ切れそうにないなら、イチかバチかこいつを食らわせてみるしかない。
川;゚ -゚)(でも効くのか、これ? あいつらが言ってたコラプサーとか言うのって
多分、この“銀の銃弾”のことだと思うんだけど……)
色んなものを引っ掻いたり倒したりする音がだんだん近づいてくる。
その音を聞いているうちに恐怖が覚悟を覆い尽くしてしまいそうになるのを
必至で堪えた。
川;゚ -゚)(やるんだ! やるしかない!)
金属がひしゃげる音が加わった。
更衣室を通り抜けているに違いない。
銃口の上の照準器となる突起、照星に意識を集中させる。
(<●>q 。)「あー」
怪物が姿を現した。
奴にとって鉄のシャッターは糸のように簡単に引き千切ることが出来たが、
それでも一瞬動きを止めないわけにはいかない。
川 ゚ -゚)(当たる。必ず当たる!)
その先に見据えた怪物に向かってクーは引き金を引いた。
かすかな銃声がし、怪物の頭部で濁った血が弾けた。
(<●>q 。)「あああー!!」
勢い余って千切れたシャッターに絡まりながら、怪物はうつ伏せに倒れた。
顔面を片手で押さえて唸っている。
眼球に命中したのだ。
川 ゚ -゚)(やった!)
クーはすぐさま怪物の脇をすり抜けた。
めくらめっぽう振り回すもう片方の手が体をかすめる。
川 ゚ -゚)(男の一人がランチャーとか言ってた、それを……それなら……)
(<●>q 。)「あー!!」
すぐに咆哮が逃走するクーを追って来た。
思った通り、銃弾はろくに効いていないようだ。